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小杉焼

小杉焼

射水郡小杉新町で小杉焼が始まったのは、今から200年前の文化13年(1816)頃とされています。窯を開いたのは相馬焼(福島県)で陶技を学んで帰郷した名工、高畑与右衛門(よえもん)で、洗練された優雅な作品を数多く手がけました。その後2・3代与右衛門、4代陶山(からつやま)三十郎が小杉焼を受け継ぎ、明治30年代までおよそ80年続きました。
江戸時代後期、日本各地で多くの窯が築かれましたが、「小杉青磁(せいじ)」と呼ばれる釉色の美しさは他に比類がありません。また、細かくて堅い地元の炻器(せっき)粘土を用い、薄く成形し引き締まった小ぶりの鴨(かも)徳利や瓢(ひさご)徳利が有名です。艶のある釉薬と品格の高い優美な器形から、地方窯の雄として全国に知られる名陶です。

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