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神保長職下知状

古文書

1547年(天文16)6月16日付 神保長職下知状(じんぼながもとげちじょう)

射水地域を支配していた武将の神保長職が、海老江村・明神(古明神)の在地武士である野上源兵衛に宛てた命令書です。海老江村・明神村は賀茂御祖神社(下鴨神社)領の倉垣荘の内にありました。長職は下鴨神社への納税を励行し、両村を通る浜往来を通行する人々の安全保障に気を配るよう命じています。(野上家文書)

 

【読み下し】

倉垣庄内海老江村御行において、同明神彦左衛門居屋敷往覆人を理不尽に寄宿せしめ、煩い狼藉を致し、又は餌差と号して禽獣を捕らえる事、堅く停止しおわんぬ。ならびに神領已下先々のごとく相違なく全く社納あるべし。万一此旨に背く族これあらば、速かに成敗を加えるべきものなり。よって下知くだんのごとし

天文十六 六月十六日  長職(花押)

野上源兵衛殿

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