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武士のスポーツ 流鏑馬

加茂神社(射水市加茂中部)の春祭りである「加茂祭」は、毎年5月に行われています。地元では「やんさんま(流鏑馬)」と呼ばれています。

加茂神社周辺は平安時代に下鴨神社(京都市)の領地「倉垣荘」とされ、戦国時代まで京都へ年貢を送っていました。代わりに下鴨神社の祭礼の様子を写した流鏑馬(やぶさめ)行事を初め、多くの神事・行事が倉垣荘にもたらされ、現在に受け継がれています。

加茂祭の本祭は、5月4日に行われます。この日の午後、流鏑馬が披露されます。

3人の「馬乗」役が、それぞれ別の馬に乗って境内を走り、3.6メートルの大弓で、高さ5メートルの的をめがけて矢を射ます。

武士が国を動かす鎌倉時代になると、流鏑馬は武士の鍛錬として盛んに行われました。その勇壮さを今に伝える行事です。(学芸員 松山充宏)

射水市新湊博物館ロゴマーク