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足利将軍がやってきた(1)

開館25周年を記念した令和5年(2023)秋の特別展は「海が支えた放生津幕府-明応(めいおう)の政変と足利義材(あしかが よしき)」を開催しました。(会期:2023年9月22日~11月26日)

「放生津幕府」は聞きなれないですね。室町時代から戦国時代にかけて、室町幕府を率いた足利将軍の中には、政治上の理由から地方に政権を樹立した例があります。たとえば、9代将軍足利義尚(よしひさ)が出陣先の近江(滋賀県)で設けた幕府政権を「鈎(まがり)幕府」、15代将軍足利義昭(よしあき)が織田信長に京都を追われて入った備後(広島県)の政権は「鞆(とも)幕府」と呼ばれています。

それでは、射水市の港町「放生津」を冠した幕府とは、どういった政権だったのでしょうか。室町時代の明応2年(1493)、10代将軍足利義材(よしき)が反対勢力によって将軍職を追われそうになる事件が起きました。これが放生津幕府ができるきっかけとなります。(次回につづく)(学芸員 松山充宏)

写真:足利義材像(射水市 放生津橋)

射水市新湊博物館ロゴマーク