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模型和船

民具

模型和船(もけいわせん)

旧暦正月11日(現在の2月11日)の起舟祭(きしゅうさい)で祀(まつ)られた依代(よりしろ)です。江戸時代、放生津は漁業や廻船業(かいせんぎょう)に従事する住民や船主が集住しました。木造の船形は、起舟の日に床の間に据えられて「船霊様(ふなだまさま)」を迎え、航海の安全等を祈りました。この模型は、放生津山王町の材木問屋であった柴屋の持ち船である「長舟丸」(600石積8人乗り)を七分の一程度に縮小して模しています。この模型和船は、富山県内で唯一保存される江戸時代後期製作の大型木造模型であり、当時の海運技術、起舟の習俗や船霊信仰を伝える資料です。(柴屋資料)

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