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森弘之

《旗》 1963(昭和38)年/MO紙、水彩/104.0cm×70.0cm/第31回独立展

MO紙に水彩絵具で描きながら、染織と見まがうほどに仕上げています。絵の素材から受ける制約を乗り越え、繊維と染料という別の素材に変えてしまったかのようです。作品に魂込める並々ならぬ情念を感じさせます。「旗」は、作家が先の大戦中に所属した陸軍若潮部隊、ひいては、敗戦により痛手を負った日本国家のシンボルと思われます。画面全体をおおう、心に染み入るような奥深い藍(あい)色や、旗の破れを繕(つくろ)ったような×印は、戦争にまつわる作家の悲しみや憂い、心の傷などを表しているのでしょうか。

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