1. ホーム
  2. 新湊博物館とは

新湊博物館とは

やさしく、ふかく、
おもしろく

射水市新湊博物館は、国指定重要文化財 石黒信由関係資料を中心に、射水市の歴史や文化、暮らしに関わる資料を紹介する博物館として、1998年10月に開館しました。展示は3つの領域に分かれています。

  1. 地域の歴史・民俗・文化を知ることができる常設展示
  2. 国指定重要文化財、石黒信由関係資料を中心とした常設展示
  3. さまざまなテーマの企画展示

当館の運営方針のひとつに「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」があります。江戸時代の測量器具や精度の高い絵図、絵図を製作していく過程を原物資料を交えながら、写真や映像、模型などを用いてわかりやすく紹介しており、子どもから大人まで楽しむことができます。貴重な資料との出会いを通じて、ご来館の皆さまが地域の新たな魅力と出会う場でありたいと考えています。

どうぞ、ゆっくりと地域の歴史・芸術に触れるひと時を、お楽しみください。

4つの楽しみ

射水の歴史・民俗・文化を知る

放生津(新湊)は、鎌倉時代には越中の守護所が置かれ、室町時代には足利将軍を迎えるなど政治や経済、文化の中心として賑わう交易の港となり、人々は様々な形で海上安全や商売繁盛の祈りを捧げました。また、低湿地で行われる農作業の様子をジオラマで見ることができます。このエリアでは「中世放生津の賑わい」、「湊の民のこころ」、「射水の水郷」の3つのテーマで紹介しています。

国指定重要文化財
石黒信由関係資料

江戸時代後期、射水郡高木村に生まれた石黒信由は、和算、測量術、天文暦学などを学び新田開発や河川の改修など実際の測量に活かしました。この技術が加賀藩に認められ、越中・加賀・能登(富山県・石川県)の測量が命じられます。同時代の有名な測量家 伊能忠敬との出会いにより、信由は測量器具を改良するなどさまざまな工夫を凝らすことで、絵図の精度をより高めました。1819年(文政2)から8年にかけて測量・作製した「加越能三州郡分略絵図」は、現在の地図と比較しても大変正確なものです。当館では絵図が製作されていく過程やその意義を紹介します。

人間国宝 石黒宗麿

石黒宗麿は鉄釉陶器の技法が認められ、人間国宝に認定されました。宗麿の作品は、展示するだけでなく「実際に触れてほしい」と寄付してくださったものを使用して、年3回ほど、地域の茶道サークルが呈茶会を開催しています。

地域学習と体験

射水市新湊博物館では、学校教育のプログラムと連携することで、子どもたちにふるさとの歴史・民俗・文化に触れる機会を提供しています。付属する「測量庭園」では、江戸時代の測量道具の複製を使用して、実際に測量を体験できるワークショップなどを開催しています。

施設概要

施設名
射水市新湊博物館
住所
〒934-0049 富山県射水市鏡宮299番地
連絡先
TEL.0766-83-0800
FAX.0766-83-0802
敷地面積
博物館 / 1,980㎡
測量庭園等 / 4,997㎡
駐車場 / 2,420㎡(大型バス:2台、乗用車35台)
合計 9,397㎡
構造
鉄筋コンクリート造平屋建

博物館設立の目的・特徴について

設置の目的

国指定重要文化財「高樹文庫」石黒信由等に関する資料を中核に、地域の歴史、芸術文化、生活等に関する資料を活用し、市民の教育、芸術文化の向上に寄与します。

展示の特徴

  • 国指定重要文化財「高樹文庫」石黒信由等に関する資料
  • 射水市の地域の歴史、民俗、文化等に関する資料
  • 人間国宝陶芸家 石黒宗麿作品 / 作品に触れるお茶会(※年3回開催)
  • 測量庭園:遊び心で「測る」を体験学習

建設コンセプト

富山新港に浮かぶ船をイメージし、博物館の外観を船の形に見立てて作られています。館の東側、入り口を入りエントランス上の部分は船でいう、ブリッジの部分にあたり、逆に館の西側にはデッキの部分が平たく広がっています。建物は丸いフォルム、木を使った温かみのあるデザインを特徴とする日本の建築家 故・内井昭蔵氏の設計です。
※内井昭蔵氏は天皇・皇后両陛下がお住まいされている「吹上御所」も設計されています。

射水市新湊博物館ロゴマーク