絵図(広域地図) 測量
測遠用器之巻
石黒信由が43歳のときに著した初学者向けの測量術書『測遠要術(そくえんようじゅつ)』の別巻で、測量器具と製図道具が図解されています。別巻としたのは秘伝の器具が含まれているためです。巻末には、享和3年(1803)8月3日(新暦9月18日)全国測量で放生津(新湊)に宿泊中の伊能忠敬と出会った記録が綴じ込まれています。忠敬が使っていたワンカラシンという強盗(がんどう)構造の磁石に注目しました。享和2年(1802)7月中旬。国指定重要文化財。