© Imizu City Shinminato Museum.

絵図(広域地図) 天文

正時版符天機

文政六年に加賀藩で行われた時刻制度の改正時に使用された精密時計の機械部分と同じもの。
垂揺球儀と呼ばれる振り子時計で1日に10万回往復し、その回数が盤面に表示される。
金沢城か竹沢御殿で使用された可能性のある神奈川県中井町の江戸民具街道所蔵の
正時版の精度調査では1日の誤差は1秒程度という大変精度の高いものであった。
この器具は天保3年(1832)に河野通義を通して、時刻制度の改正時に正時版を製作した
金沢の時計師、與右衛門に製作してもらったものである。