© Imizu City Shinminato Museum.

絵図(広域地図) 福井県・滋賀県

京都東山、日岡村、藤尾道、三井寺あたり見取絵図

琵琶湖に面した大津から京都までの「新規通船路」を朱線で記した運河開削計画図で、陸路を使わず船だけで結ぶ計画でした。尾花川近くの入江から途中2か所の胎内堀(トンネル)を掘り、南禅寺付近の鴨川までのこのルートは、明治23年(1890)完工の琵琶湖第一疏水の原点となった同5年(1872)の運河計画と同じです。慶応3年(1867)石黒信由のひ孫信基と孫の北本栗が本図を入手したと考えられています。彼ら測量隊は敦賀・琵琶湖間の測量の大半を終えた3月中旬、大津・京都に派遣されました。着彩。国指定重要文化財