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絵図(広域地図) 石川県

河北郡金浦組御仕立開地元分間絵図

嘉永4年(1851)加賀藩改作奉行は石黒信由の孫信之に、河北郡浅野川の谷筋にある若松村等8か村の畑直場所の測量を命じました。畑直場所は畑を田に作り替えたところで、山間部に散在しており、藩の支援を得ての開発でした(御仕立開)。9月から10月にかけて8か村の測量を終えたあと、打立は御扶持人十村立ち会いのもと同年11月に俵等・中山・銚子口・中村、翌5年閏2月に下田上・鈴見・若松・上田上村で行われました。本図は若松村領を中心としたもので、右に「合紋」の左半分が記されていることから、右側にも絵図があったことがわかります。縮尺百間3寸(1/2,100) 国指定重要文化財