金沢町往還筋百間一寸分間絵図

三州測量の途中、城下町金沢を実測したときの絵図です。北陸道など主要な街道のみの測量でした。二重線で表した道筋の中央にある「・」(墨点)は測点(測量ポイント)です。この絵図は、三州測量の監督者の役割を果たした加賀藩主側近の御次（おつぎ）田辺吉平が内々に命じて信由に作らせました。現在の地図によく合致し、測量の精度はきわめて高いことがわかります。石黒信由　文政３年(1820)10月　百間１寸(1/6,000)。着彩。国指定重要文化財