絵図(広域地図) 富山県東部
新川郡大布施組宮野開領并用水江筋絵図
黒部川扇状地と布施川扇状地に挟まれた宮野開(黒部市)の地で、文政13年(1830)新川郡山田村の十村、神保嘉一郎が460石の新田開発を加賀藩に願い出ました。黒部川から取水する宮野用水が開削され、天保12年(1841)までに1,895石が開かれました。その3年前の同9年、藩の命を受けた石黒信由の孫信之と新川郡新田裁許列・測量方御用の越中屋平七が本図を作製しました。新開地(ねずみ色)の周囲に沿って廻り分間を行い、その測点(測量ポイント)は609にも及びました。縮尺百間3寸(1/2,100) 国指定重要文化財