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絵図(広域地図) 富山県東部

富山御領神通川水吐等致度旨ニ而御双方立会見分之上内分見取絵図

神通川の水吐川は富山藩領の松木村から四方村まで流れていました(墨二筋引)。富山藩の村々が、この川幅を広げる計画を立てたところ、加賀藩の村々との間で争論となりました。双方の郡奉行が立ち会い見分を行うに当たり、石黒信由が召し出されました。本図はこのとき信由が加賀藩の改作方郡奉行に提出したもので、文化14年(1817)に作製した牛ヶ首用水絵図をもとにしています。信由は現在の堰が十分に役割を果たしていないこと、水吐川を広げても効果は小さいことなどを具申しました。結局、堰は撤去され水吐川の工事も行われませんでした。縮尺約百間1寸(1/6,300) 国指定重要文化財