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絵図(広域地図) 氷見市

射水郡加納村権六組下余川村内検地領絵図

余川川の中流域、氷見町の北西に位置する下余川村は寛文10年(1670)の村高1,677石、天保4年(1833)の家数199軒の大村です。享和2年(1802)内検地に際し石黒信由ら射水郡縄張役(測量家)7名が測量を行い、184の縄張りの計画を立てました。しかし、加賀藩から千歩以上は四角形の角縄にするなど縄張りの方法を改めるよう命じられたため、当初の下縄を取り除き角縄60、まわりの縁端縄275縄とあわせて335もの縄を張り直しました。その結果、田畑は1,401石余しかなく、村高1,680石5斗のうち不足高は278石余(17%)に及ぶことが明らかとなりました。当村では13年前の寛政元年(1789)たびたびの洪水によって約200石の田地が不足しているとして内検地を行うよう藩に願い出ています。信由らの測量によって村の正確な現状が明らかとなりました。縮尺百間2寸5分(1/2,520) 国指定重要文化財