氷見町見取略絵図

布施川・耳浦川等が流れ込む氷見庄潟(十二町潟)の水吐川は、氷見町を流れる湊川のみでした。そのため潟から海へ新たな川を掘削する計画が宝永年間(1704～11)、文政３年(1820)、天保９年(1838)に立てられましたが、いずれも町方の反対で実現しませんでした。文政３年には石黒信由の息子信易が堀川願い場所の測量を行い実測図を加賀藩に提出しました。その際、参考のために作製、提出した湊川の絵図が本図で、測量を行わずに作製した見取絵図です。着彩。国指定重要文化財