絵図(広域地図) 石川県
能州海岸略図
加越能三州海辺筋村建等分間絵図(BⅠ11)と描き方が同じであることから、その能登国部分と考えられます。石黒信由が文政7~8年(1824~25)加賀藩に提出した三州測量絵図をもとに、孫の信之が嘉永3年(1850)に編集しました。さらに、海の水深を書き入れた絵図が加越能文庫(加賀藩関係資料群)等に現存しています。同2年幕府は領内に海岸線を有する全国諸藩に対し、沖合の水深を詳細に記した海岸絵図の提出を命じており、それとの関連が想定されます。(縮尺1町1分(1/36,000)) 着彩。国指定重要文化財