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絵図(広域地図) 石川県

石動山麓村方領境論所廻分間絵図

石動山天平寺と周辺の村々(鹿島・射水郡)との山林資源をめぐる百数十年に及ぶ争論が、文化5年(1808)加賀藩公事場において裁決されました。藩は石黒信由と西広上村筏井満好に、その境界筋の測量と裁許絵図の作製を命じました。測量は山や谷の多い難所約11キロを198の区間に分けて19日間で行い、勾配のある実際の距離から水平距離を計算して絵図を作製しました。この裁許絵図には、公事場奉行(本多左近助等)から寺社奉行(前田式部等)と算用場に宛てた裁定内容が記されています。本図は石黒家の控ですが、これらの奉行のほか天平寺と鹿島・射水郡十村役に渡されました。紙継ぎの糊跡が縦横に色濃く見えます。(縮尺百間4寸(1/1,500)) 国指定重要文化財