絵図(広域地図) 富山県
射水郡分間絵図
石黒信由は文政2年(1819)から3年半かけて加越能三州の測量を行い、同7年までに12郡の郡図10枚、翌年国図3枚と三州図を加賀藩に提出しました。この射水郡図は石黒家の控図で、信由の実測図としてきわめて貴重です。村の位置を○で表し、そのなかに郷庄(ごうしょう)名の頭文字、脇に村名を記しています。城跡・寺社・橋・収納蔵・高札(こうさつ)など藩の地方支配に不可欠の情報が書き入れられています。信由の郡図・国図・三州図の精度はきわめて高く、同時代の測量家伊能忠敬の業績に並ぶものです。石黒信由 文政6年(1823)9月 1町1分(1/36,000)。着彩。国指定重要文化財