絵図(広域地図) 富山県
婦負郡切下絵図8図
切下絵図は三州測量の現場で記された野帳の内容を地図化した第一段階の図で、その情報は郡図に書き入れられました。南北線を基準に小さな墨で測点を打ち、それらを朱でつないで道筋を描くとともに、村の位置を円、町立の駅を長方形、川・用水を青で表しました。測点から遠くの山への方位線も書き入れています。本図には文政2年(1819)閏4月に測量を行った野積谷の絵図4点(②、⑥~⑧図)と同3年6月の1点(⑤図)、年未詳(文政2~5年)の3点(①、③、④図)が含まれています。3年6月の絵図(⑤図)の内容は5年2月に郡図へ書き入れられたことがわかります。(縮尺1町1分(1/36,000)) 国指定重要文化財