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絵図(広域地図) 富山県・石川県

加越能三州郡分略絵図

石黒信由が作製した越中・加賀・能登三か国(富山・石川県)の絵図です。これまでの三州図を一変する精度の高いもので、伊能忠敬の日本地図とともに明治以降に発達した近代地図のさきがけとなりました。測量は三か国全域にわたり加賀・富山・大聖寺藩領のほか天領・土方(ひじかた)領でも行われました。ただし、越中砺波郡と飛騨との国境や後立山地域で測量できなかったところがあります。山地と平地を山麓線で書き分け、山地を萌黄(もえぎ)色で彩っています。石黒信由 文政8年(1825) 縮尺10里3寸6分(1/360,000)。着彩。国指定重要文化財