絵図(広域地図) 測量
検地方算法
石黒信由により文化9年に執筆された検地の方法についてまとめたものである。
信由は主に新しく開発された耕地(新開地)、災害により土砂崩れなどが起こった土地(変地)、田地割など新規に検地をおこなう場所を担当することが多かった。
そのため、以下のような手順で行った。
① 境界地の測量を主に廻り検地の手法で行い、場所を確定する。
② 完全な長方形がとれる土地を区画し、面積を計算する(角縄)。
③ ゆがんだ土地を台形、長方形、三角形で近似する。
④ それらの土地を十字縄で測定し、面積を計算する。(以上は打立帳)
⑤ 江、川、宮など田地でない場所の面積を測定する。(抜物帳)
⑥ 畑などの場所の面積を測定し、その栽培するもの、地味に応じて田地との価値に変換する(畑折帳)
⑦ それらを耕地面積から減じて、石高を計算する。
この書ではこれらの方法や検地の技法について説明している。