© Imizu City Shinminato Museum.

製図用具 蘭尺定木・游表

蘭尺定木は高精度の木製のものさしで、厘曲尺(りんかねじゃく)とも呼ばれています。 1分(3㎜)の目盛に斜めに線を入れて、その10分の1の1厘まで読み取ることができます。 石黒家伝来のものが2本あり、縦5.0~5.3㎝、横39.3㎝です。 游表は蘭尺定木の上をスライドさせて使用する副尺で、厘単位の寸法を精密に測ることができます。 石黒家伝来の3点の大きさは縦6.0~9.0㎝、横4.7~5.2㎝、高さ1.0~1.4㎝です。

信由著『測遠用器之巻』・『測量法実用』に図解されています。
この蘭尺定木・游表と根発・地割紙を用い、測点間の距離と方位をもとに作図しました。