© Imizu City Shinminato Museum.

製図用具 逆地割板

 絵図面上で角度を測る木製の器具で、現在の分度器に当たります。 直線部分には蘭尺目盛が描かれており、定規の機能もあわせ持っています。 紙製のものは伸縮により使っていくうちに精度が低くなり、それゆえ木製のものを用いたと考えられます。 目盛は360度で十二支の順番を逆に配した逆目盛となっています。 比例尺(ひれいしゃく)と呼ばれるバーニア目盛が付いた器具とセットで用い、より精密に角度を測ることができるようになりました。 いずれも石黒家に伝わっていますが、360度目盛の逆地割板と比例尺について信由は記していないことから、孫の信之・北本栗あるいはひ孫信基が使用した可能性が考えられます。

直径15㎝、厚さ7㎜。