© Imizu City Shinminato Museum.

絵図(広域地図) 測量

磁石台

磁石台

 磁石盤を乗せる台として従来から1本の棒を土中に突きさす杖(つえ)や、その棒の先に台がある略町見台(りゃくちょうけんだい)があり、信由も『測遠用器之巻』に図解しています。

 この磁石台は、台の裏からおもりを付けた糸を垂らし、台の足がこの糸と平行になるよう調整することで磁石盤を水平に保つという改良型です。同書に磁石台として図解しており、信由は強盗式磁石台を考案する文政2年(1819)頃までは、このおもり付きの磁石台を用いていました。120度目盛磁石盤と一セットで、文化11年(1814)錺屋(かざりや)清六が作製し、信由門人で砺波郡戸出町の菊池橘五郎與之の旧蔵品です。台と足は組立式で各々分解して携帯用の箱に収納しました。おもりを付けた糸は切断後の補修のため短くなっています。

 元富山大学教授鳥取孝太郎のコレクションです。奥行・幅とも31.7㎝、高さ67.5㎝。

 磁石盤を乗せる台として従来から1本の棒を土中に突きさす杖(つえ)や、その棒の先に台がある略町見台(りゃくちょうけんだい)があり、信由も『測遠用器之巻』に図解しています。

 この磁石台は、台の裏からおもりを付けた糸を垂らし、台の足がこの糸と平行になるよう調整することで磁石盤を水平に保つという改良型です。同書に磁石台として図解しており、信由は強盗式磁石台を考案する文政2年(1819)頃までは、このおもり付きの磁石台を用いていました。120度目盛磁石盤と一セットで、文化11年(1814)錺屋(かざりや)清六が作製し、信由門人で砺波郡戸出町の菊池橘五郎與之の旧蔵品です。台と足は組立式で各々分解して携帯用の箱に収納しました。おもりを付けた糸は切断後の補修のため短くなっています。

 元富山大学教授鳥取孝太郎のコレクションです。奥行・幅とも31.7㎝、高さ67.5㎝。