絵図(広域地図) 射水市
射水郡庄川東縁村々変地勢子場等絵図
射水郡の庄川縁の村々は、天保7年(1836)以降の氾濫で田畑が潰れるなどの被害を受けました。加賀藩は同9~13年の5か年にわたり援助を行い、翌14年(1843)石黒信由の孫信之に測量と調査を命じました。本図は大門大橋から射水・砺波郡境まで庄川右岸(東縁)の田畑の現況を描いています。細かな墨点を打ったところが「勢子場 石川原等無地」で、督励したにもかかわらず開発されなかった場所です。それは約16万9千歩、高にして703石余に及びました。なお、庄川左岸(西縁)の絵図は、信之と殿村津幡江村喜兵衛が作製しました。縮尺百間3寸(1/2,100) 国指定重要文化財